砂子浜の落日 [大野町下砂子・砂子浜海水浴場 昭和10年頃]

当時の海水浴場には石蔵から海に張出した桟橋や海中飛込台もありました。桟橋には電灯もつき夕涼みに訪 れる人々で賑わいました。鈴鹿の山々に落ちる夕日、海は金波、銀波に輝き、黒い桟橋のシルエットと相俟ってそれは美しい景観でした。


珍しい潮水の大滝 [大野町海岸 大正12年頃]

昭和4年発行の「大野町史」に次の記述があります。 「新舞子の発展は、又大野の浴場設備の上に、大なる刺激を与えた。新舞子で活動写真を開放的に公開すれば、大野では動力で汐滝を落として見せるとか様々の浴客吸引策が講ぜられている。」
潮水の滝は、珍しいし、また滝壷は浅いので、小さい子供も安心して遊ばせておくことが出来ると人気がありました。