帝国ホテル直営のタイル工場

[沢田忠吉工場(現常滑市塩田町) 大正4年頃]

帝国ホテル建替えが決まり、アメリカ建築家フランク・ロイド・ライト氏から、外装煉瓦製造に選ばれた。スダレ煉瓦と穴抜き煉瓦を作るために特にスダレ煉瓦はむつかしく、伊奈初之烝氏長太郎氏父子の悪戦苦闘の結果、納入し、大正12年9月1日祝賀会が開かれました。
関東大震災となりましたが無事に昭和42年まで帝国ホテルは名建築として国内外に誇ってきました。常滑水野平吉氏等の努力で明治村にも一部復元されています。
スダレ煉瓦の一部は常滑市民俗資料館に保存されています。


帝国ホテル、タイルに尽力された方たち

[沢田忠吉工場近く 大正4年頃]

この帝国ホテルタイルの表面をスクラッチした、黄色いスダレ煉瓦は、普通のものに比べて三分の一の重量で、防音、防湿、耐火にもすぐれ、その後の常滑建築陶器界に残した足跡は大きいといわれています。