自分のための大きい買物、自転車[明治42,3年頃]

ノーリツ号自転車の出初め頃のようです。
私の聞いた頃に40年前と言っていました。それから40年ほどたつ。この自転車に乗って三河の土管組合の会合に役員の一人として半田道の新池の坂を登ったといいます。木綿の手織りに綿入れの伴天、下駄ばき新品の縞のシャツと対の股引、頑丈な自転車デコボコ道、でも颯爽と走ったのでしょう。


マントを着たお父さん [冬の外出する時]

薄いラシヤで布地たっぷりで作られたマントは、冬のお父さんたちの外出着でした。
戦後は、このマントをこわして洋服やオーバーを作ったもんです。


若者(兵隊検査も、もうすぐだ19才の頃)

[常滑寫眞館 明治40年頃]

シルケ糸で織った単衣の着物新品の帽子、大事に風呂敷に包んだのは本、日露戦争間もない頃の常 滑若い衆のモダンポーイです。
明治初期は白チリメンの兵兒帯が流行したそうですが、この人は黒い帯だから黒い帯に変化したの かも知れない。懐中時計の紐か?白いものが帯に通してあります。
シルケ糸で織った布は薄手で外出着にしました。