経石塔 [榎戸]

昔、この海岸はたびたびの地震や津波により新田が流されるので、安政6年(1859)に龍雲寺住職悦心和尚に請 い、法華経の大乗妙典を石に墨書してもらい埋め、経石塔を建て、堤防の鎮護を祈ったといいます。以後毎年4月3日にお馬頭の祭礼を行っています。かつては、この経石塔に続く松並木も、3匹の飾り馬を走らせたこともあったといいますが、砂浜に変り、現在は3匹が経石塔にお詣りして、村の安全を祈るようになりました。
何年か前、このお祭りを見ていたおばあさんが「あれはお馬さんのお宮で、昔はここにお詣りしてから、馬を海岸で走らせる奉納をしたもんで、そうせんと、津波が来るという村の言い伝えだっただよ一」と教えてくれました。


防風林 [新田町1丁目]

経石塔を北へ進むと見事な松並木に出ます。
松食いもなく、細い小道は散歩道として必ず残して欲しいです。