蓮台寺 [小倉]

この寺には、見事な大木の衣かけ松があります。
大野城が落城し城を脱出した奥方は蓮台寺に隠れ、この松に衣をかけ門を閉じたところ、追手 は武士といえども寺に入ることは出来なかったといい、開かずの門といわれます。
大野城主佐治氏より送られた鷺の香炉(大永年問(1528))があります。


マス池 [石瀬]

大和朝廷の勢力が拡大した8世紀半ばに大化の改新が断行され律令体制が整うとともに、その支配地域においては班田収授を円滑に運営するため、各地の平野や盆地において条里制が実施に移されました。常滑市の北境に近い大野谷にも、その条里制が見られます。
現在、ほ場整備が進み、一辺が約100mのマス池と呼ばれる正方形の溜池のみが形を残しています。マス池の大きさはほぼ、条里制における一町、すなわち一坪にあたります。
このような池は知多半島においては他にほとんど類例を見ません。それは奈良盆地の条里遺構の典型的に見られる地域の溜池と類似しています。